江戸からかみ加飾の3つの技法
江戸からかみには加飾の手法に3つの技法があります。
それは、唐紙紙による技法、更紗師による技法、砂子師による技法の3つです。
唐紙師
唐紙師(からかみし)とは、襖(ふすま)や屏風(びょうぶ)、壁紙などに使用される唐
紙(からかみ)と呼ばれる装飾和紙を専門に製作する職人です。
主な仕事内容は絵具を、雲母(きら)、胡粉(ごふん)、顔料などを独自の技法で調合し
、彫刻を施した版木(はんぎ)や型紙を用いて、一枚一枚手作業で和紙に文様を摺り込ん
でいきます。この手摺りの技法が唐紙の大きな特徴です。長い歴史を持つ伝統的な文様や
技法を守りつつ、現代的な感性を取り入れた新たな表現も追求しており、文化の継承と発
展に努めています。
更紗師
更紗師(さらさし)とは、インド発祥の染色技法である「更紗(さらさ)」の技術を用い
て、主に伊勢型紙を使い型紙と刷毛(はけ)を使った染色を行う職人です。特に、東京で
発展した「江戸更紗(えどさらさ)」は、日本の伝統的な染色技法として知られています
。
更紗師は、複雑な工程を経て、異国情緒あふれる文様と日本の美意識が融合した、独特の
渋みのある落ち着いた色合いの作品を生み出します。伝統の技を守りつつ、現代のライフ
スタイルに合わせた小物なども開発し、更紗の魅力を次世代に継承する役割も担っていま
す。
砂子師
砂子師(すなごし)とは、金箔や銀箔などを細かく砕いたり切ったりして、和紙などの表 面に模様として貼り付ける伝統的技法を使いこなす職人です。この技法は「砂子細工」と 呼ばれ、細かい箔の濃淡で美しいグラデーションを生み出すことができます。